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目次 †

 

時期 †

栽培時期は生育に必要な温度と栽培する場所の気候で判断します。気候は標高などの地理的な条件によっても大きく変わるため地方名や都道府県名だけで判断してはいけません。

マキシマ種の場合は暑さに弱いので温暖地などでは開花時期が高温期にならないよう注意します。
春先に開始する場合は花芽分化や徒長防止のために短日と夜間の低温を利用した方が良いので遅れないようにしましょう。

カボチャの主な栽培期間はおよそ100〜120日です。この期間が良い時期に収まるように栽培計画を立てると良いでしょう。

方式 †


方式は、「地面に這わす方法」と「ネットや棚などを使って立体的に栽培する方法」がありますが、圧倒的に地這の方が多いと思います。広さの問題や多雨による果実の湿害を避けるために立体方式を採る場合もあります。それぞれ長所と短所があるので環境や好みに合った方式にすると良いでしょう。

地這立体
必要な面積広い狭くても可能
必要な資材敷藁やマットなどネットや支柱など
病気の被害湿害によるもの普通
害虫の被害ダンゴムシなど普通
根が張る所節根あり株元のみ
強風の影響普通多い
掛かる手間湿害対策や玉直しなど設置や誘引・固定など
果実の美観悪いものもある全体的に良い

播種 †


カボチャの発芽適温は25〜30度と高いので健全に発芽させるには十分な温度が必要です。温度が不足すると時間が掛かるばかりでなく、発芽しなかったり子葉が異常になる恐れがあります。

春播きの場合は温度が低い時期に開始する事が多いのでタネの周囲の温度が十分になるか確かめてから行いましょう。温度が低い場合は加温する必要があります。

発芽の過程はタネの尖った方から根が伸びて種皮から子葉が抜け出そうとします。その姿を想像して植えましょう。

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  • 個数
    • 発芽率が高いので良いタネを選別していれば多めに播く必要はなく、一ヶ所につき1つで良いと思います。保険が必要な場合でも2つあれば十分です。
  • 向き
    • 横に寝かせます。土の抵抗が掛かりにくい形にしてしまうと子葉が種皮を付けたまま発芽する可能性が高くなり、種皮の外れが遅いと子葉が変形してしまう事があります。可能なら尖った方が少し高くなるように植えると種皮から子葉が抜けやすくなります。
  • 覆土
    • セオリーどおりタネの厚さの2〜3倍の深さで良いと思います。子葉が抜けるには種皮が土の中で保持されなければなりません。そのために軽く鎮圧する事も大切です。


育苗 †


作り方によっては直播きする事もありますが、寒さが残る春先に開始する場合は苗を作るのが一般的です。

販売側の都合で作られた苗は「品種・時期・状態」が思い通りにならない事があります。育苗は難しくありませんのでタネから育ててみると良いでしょう。

ただ、「苗半作(作柄の半分は苗で決まる)」という言葉があるように苗作りはとても重要な工程です。播種や定植の時期も含めてしっかり管理する必要があります。

育苗には直径が10.5cmか12cmのポリポットを使います。発芽前の時点で根の長さが10cmを超えるので新規に購入するならば深型の物が良いかも知れません。

播種の際はポットの中央で根が伸びるようにタネを配置します。上から見た時にタネの尖った方をポットの中心より僅かに離すと良いでしょう。

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失敗の少ない育苗手順 †


以下は春先の気温が低い時期の手順です。

準備
ポリポットの縁までいっぱいに土を入れてから水分量を安定させておきます。
給水
乾燥しているタネを水に浸します。種皮の厚さに応じて時間を調整しますが、あまり長すぎると良くないので注意しましょう。
保温
タネを湿らせた状態で遮光し発芽適温を保ちます。湿らせたティッシュペーパーなどで包んでからポケットに入れる方法が手軽です。温度に応じてポケットの部位を使い分けると良いでしょう。
発根
早いものでは保温してから24時間以内に発根が始まりますが、この時点で成長が悪いものは除外します。根が長く伸びすぎるとタネを寝かせて植える事が出来なくなるため2mm程度の長さの時に発見するようにしたいです。
播種
発根状態に合わせて無理のない形で植えましょう。根の取扱いには細心の注意を払います。
待機
暖かい環境に置いて発芽を待ちます。ここでも発芽適温を保った方が余計な時間を掛けずに済むのですが、その場合は温床などが必要になります。高価な育苗器の代わりに電器製品の排熱を利用したりペット用のヒーターを使う方法もあります。
発芽
発芽の直前になると表土が割れて子葉の一部が見えるようになります。出来ればこの時点で温度を下げて陽が当たる環境に移動させましょう。温度が高くて暗い環境にすると徒長してしまうので注意が必要です。
育成
温度をうまく管理しながら育てます。子葉が開く頃になっても種皮が自然に外れないようなら時期を見て霧吹きで濡らしてから慎重に外しましょう。


育成の管理 †

  • 防寒対策をする
    • 低温が予想される夜間・早朝は、特に注意する
  • 日中は温度が高めに夜間は低めになるようにする
  • 晴天時は高温に注意する
  • アブラムシなどが付かないように防虫対策をする
  • 水は控えめにするが乾燥には注意する


定植 †


一般的に定植は本葉3.5枚の頃が適していると言われています。品種による指示がなければ、そのあたりを基準に状態を見極めて植えましょう。

場合によってはポリポットの底穴から根が出てしまう事があるため、葉の枚数だけでなく根の状態にも注意が必要です。

尚、定植後はトンネルを使うのが望ましいと思います。保温だけでなく防虫・雨避けの効果もあるので使うようにしましょう。


整枝 †


一般的に以下の4つに分けられますが、品種の特性に合った方法を基準に栽培環境や好みで決めましょう。

  • 親蔓1本仕立て
  • 親子2〜3本仕立て
  • 子蔓2〜4本仕立て
  • 放任


子蔓仕立ての場合は親蔓を摘芯します。状態によっては思うように子蔓が伸びない事もあるので、よく観察してから切る位置を決めましょう。

施肥 †


良い実を作るには良い葉を作る必要があります。葉が貧弱で小さいと着果や果実の質に悪影響を与えるので十分な草勢を維持しなければなりません。

「肥料が多いと蔓ボケ..etc」という内容を見聞きした事があると思いますが、これは決して「やらない」という意味ではありません。過多にならないように注意しながら生育に必要な量を十分に与える事が大切です。基本的な事はしっかり行いましょう。

どちらかと言えば、肥料不足でうまく出来なかったという失敗よりも蔓ボケした経験の方が今後のためになるかも知れません。あまり恐れずにやってみるのが良いと思います。

追肥 †


主に着果した頃に行うとされていますが適宜行う場合もあります。よく観察して草勢を落とさないように注意しましょう。


受粉 †


昆虫による受粉が期待できる環境であれば基本的に何もする必要はありません。蜜蜂などがやってくる可能性があるなら彼らが好む花を周囲に置いて呼び寄せるのも手です。

受粉昆虫が少ない環境では人工受粉が必要になります。気温が高いと着果率が下がるため早朝の気温が低いうちに済ませると良いでしょう。

雨の日に受粉させる場合は予め両方の花に雨避けをしておきます。雌花は受粉後もしばらくは濡らさないようにしましょう。自然受粉が期待出来る環境であっても雨の日は昆虫の飛来が少ないので人工受粉の必要があるかも知れません。


着果 †


大抵のカボチャには実を生らせるのに好ましい位置があります。

株元から果実までの葉がその実を肥大させ、それより先の葉が澱粉を作ると言われています。そのため、着果位置が低すぎると果実が小さくなり着果節より先の葉が不足すると甘みが少なくなるようです。

着果位置を意識する必要のない品種もありますが、好ましい位置が決められている品種の場合は指定の範囲に着果させるよう努めます。草勢や天候によっては着果位置を上げた方が良い事もあるようです。


収穫 †


大雑把には品種ごとの成熟日数(開花後n日)を参考にします。積算温度も判断材料に加えるとより正確になるかも知れません。

マキシマ種
果梗部のコルク化の状態を目安にします。品種によってひび割れの度合いが違うのでひと口には言えませんが、日々の変化があるうちは未熟だと言えるでしょう。
モスカータ種
果皮の光沢が消えて粉が噴いたようになった状態を目安にします。熟してくると果皮の色が褐色に変わる品種も多いようです。
ペポ種
品種により様々ですが果皮の色が変わるものはその変化を目安とする事が多いようです。

採種 †


育てたカボチャが固定種ならば採種してみましょう。採種を続けるとその環境に順応してゆくそうです。

受粉
受粉昆虫による交雑を避けるため開花前日から両花に袋などを掛けておきます。開花したら人工受粉を行い雌花は交配後も虫が入らないようにします。
収穫
良いタネを採るため必ず完熟してから収穫し追熟も十分に行います。
採取
果実を切ったらワタと一緒にタネを取り出します。一部のタネから胚を取り出して充実具合を確認しておきましょう。
洗浄
ワタを取り除いたら水で洗います。瓶などに入れて水と一緒に振ると楽に洗う事が出来ます。
乾燥
紙の上で乾かすと張り付いてしまうので注意しましょう。湿度が高い時はカビが発生しないように焼酎やアルコールを掛けておくと良いかも知れません。表面が乾燥するとヌメリが透明の膜になって剥がれるようになるので丁寧に落とします。
選別
厚みがあって変形がなく種皮が固いものを選びます。
保存
一部の胚を取り出して十分に乾燥しているか確認しましょう。完全に乾燥したら低温・低湿度の環境で保存します。冷蔵庫に入れる場合は湿度に注意します。


リンク †



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Last-modified: 2016-08-18 (木) 14:34:59 (250d)