このページは、http://pc.usy.jp/wiki/182.htmlでもアクセスできます。 ![]() SoundBlasterとは †SoundBlasterとはCreative Technologyが発売している主にゲーマー向けのサウンドカード。世に出ている多くのサウンドカードがDirectSound? 3Dをソフトウェアで処理するのに対し、SoundBlasterでは専用DSPによるハードウェア処理を行う。これにより、FPSなどのゲーム速度低下が致命的となるゲームにおいても、速度低下を小さく抑制することが可能(但し、最近の高性能なCPUではソフトウェア処理でもほとんど差はない)。また一般的なサウンドカードのほとんどは同時発音数が32音であり、それ以上の同時発音数を要求するゲームでは音が消えてしまう現象が発生する。しかしSoundBlasterでサポートされる同時発音数は64〜128音であるため、音が鳴っても聞こえない現象を防ぐことができる。 PCI型、PCI-Express型、USB型、PCMCIA型などの接続方式による違いだけでなく、搭載しているチップの差異による性能差が存在する。そのためゲーム用途で本製品を選ぶのであれば、事前に製品知識を頭に入れておく必要がある。
製品ラインナップ †概要 †地雷と非地雷 †![]() SoundBlasterシリーズで「地雷」とは、上記DS3Dがソフトウェア処理されるものを指す。また製品により異なるが、地雷だとサポートされるEAXが4.0までのものが多い。ただしサウンドカードとしては製品仕様通りに稼働するため、ビデオカードにおける地雷(性能が期待値の半分など)とは用語の定義が異なることに注意。 また地雷品であっても、外付けUSBであることによりケーブルの取り回しが容易であったり、小型軽量でノートPCに最適な製品もある。そのため、実際の製品選びは各個人の用途を考慮されたい。およそエンターテイメント向け機能=音楽を聴くということ=に関しては付属アプリケーションがほぼ同一であることから、地雷・非地雷ともほぼ同機能である。しかし非地雷品の場合はDAC部の装備が非地雷よりも豪華であったり、サポートされているモードもエンターテイメント用以外にゲーム用、オーディオ製作用が用意されているなど、明確な違いも存在する。 地雷・非地雷で搭載されているチップとドライバが変わるため、同時に音質も変わることに注意。特にオンボード用Audigy/X-Fiの機能を実現するMBソフトウェアシリーズは出音が全く異なる。 価格帯 †非地雷のSoundBlasterの価格は最低8,000円程度(X-Fi XtremeGamer?)または10,000円程度(X-Fi Titanium)から。一方の地雷品は2,000円以下でも買えることがある。購入予定者は財布と相談すること。 SoundBlaster Live!シリーズ以前 †過去に非地雷製品が存在したが、現行品はNG。 SoundBlaster Audigyシリーズ †現在新品のリテールボックスとして店頭で売られているAudigyシリーズはすべて地雷品と考えて良い。下記のリストは過去に販売されていたものである。 非地雷品としては下記の他、Audigy ES(SEではない)やAudigy 4 SE(Audigy 2 Valueのリネーム品)が存在する。これらはバルク品として市場に流通したため、性能の割に安価であった。しかし現在入手することは ※2013年9月、CA10300-IAT LFを搭載PCI-Ex1接続のAudigy Rxがリリースされました。
SoundBlaster X-Fiシリーズ †![]() 現行品が位置するシリーズ。フルスペック非地雷品は同時発音数128、EAX 5.0、OpenALなど。製品によりX-RAMの容量(有無)が異なるが、それ自体は地雷判定に影響しない。搭載しているチップは、非地雷がCA20K1(PCI)またはCA20K2(PCI-Express)である。 Xtreme AudioはPCI/PCI-Express共に地雷品。 USB接続のX-Fiはすべて地雷。
種類が多いため、購入時には製品群を絞ってから考えると良い。現状では大きく分けて5つに分類される。非地雷は1〜3まで。4または5については導入のメリットを考慮する必要がある。
Recon3D以降のシリーズ †Windows Vista以降のOSでは、DirectSound?のハードウェアアクセラレーションが廃止されました。 その影響か、それ以降に発表されたRecon3Dでは、ハードウェアアクセラレーションが搭載されていません。 Recon3Dの後継であるZシリーズもハードウェアアクセラレーションが搭載されていません。 残念ながら、地雷品ではないシリーズはもう新たに発表されることは無いでしょう。
OEM版X-Fiについて †XtremeMusic?については、USでリテールBOX品として販売されているパターンと、Dellやhp、GatewayなどにOEM供給されているパターンが存在する。前者のリテール品と後者のOEM品の違いはDolbyDigital?/DTSのデコード機能の有無であり、どちらも非地雷。PAXドライバのサポート製品にも含まれる。 最近のDell製ワークステーションやハイエンドデスクトップ(Alienware)にはX-Fi TitaniumのOEM品が選択可能。一方同じDell製PCでも、これより価格帯の下がるXPSシリーズ以下の製品群ではX-Fi XtremeAudio?等の地雷品しか選べない場合がある。
SoundBlasterソフトウェア †DellのPCにバンドルされているHDソフトウェアやM/Bに添付されているソフトは、当然のことながらソフトウェア処理である。またMSIのM/Bに添付されているSoundBlasterアドオンカードやオンボード音源もすべてソフトウェア処理(ハードウェアアクセラレーションが効かない)である。 これらのソフトウェアはオンボード音源ドライバに後付け(追加アプリ的)の形で導入する。したがって、SoundBlasterシリーズのアプリケーションやエフェクトが不要であれば、導入しないという選択肢を考えるのも良い。
Creative以外のX-Fiシリーズ †Creative以外のベンダーから発売されているX-Fiシリーズは下記の通り。Creative以外のX-Fiについても地雷・非地雷が存在するが、Creativeの製品と同様にCA20K1/CA20K2(X-Fi Xtreme Fidelity)の有無が分かれ、それによって判別が可能。 AuzentechのX-Fiは本家CreativeのX-Fiと同等の機能を有する以外に、音質面での向上を狙った製品である。GIGABYTEのG1.Assasinに搭載されているX-FiはオンボードでありながらCA20K2を搭載し、スロット消費無しでX-Fiの機能が実現されている。ONKYOのSE-300PCIEはCA20K2を搭載しつつ高音質を実現しているが、DDL等の一部機能が利用できない。
Dolby Digital Live and DTS Connect Pack †Dolby Digital LiveやDTS Connectが標準でサポートされていないX-FiやAudigyに対して、これらを使えるようにするための有料追加コンポーネント。X-Fi Titaniumより前に発売されたほとんどのカードがこれに当てはまる。 OEM版の非地雷X-Fiでも、このコンポーネントを導入してDDL/DTS Connectを利用することができるようになる。 システム要件は下記の通り。
購入はオンラインショップから。導入時にアクティベーションがあるので、複数枚持っている人は要注意。値段は2009年7月時点で$4.72(約500円)。稼働OSによりDDL/DTS Connectのどちらが使えるか変わるので、購入予定者は商品詳細ページをよく読むこと。 X-Fi Titanium以降ではデフォルトでDDL/DTSCを利用できるが、Creativeのドライバダウンロードページから追加コンポーネントとしてダウンロードし適用する必要がある。 PCI→PCI-Ex1変換 †![]() PCIからPCI-Expressへの移行を前提としてX-Fiを購入する場合は、大陸志向ブランドのDCT-FUTA1を使うことで資産を継承しつつスムーズな移行を行うことが可能である。DCT-FUTA1はロープロファイルなPCIカードをPCI-Exressに変換するカードであり、X-Fi Xtreme GamerとDCT-FUTA1を組み合わせることで、PCIからPCI-Expressへの移行を行うことができる。DCT-FUTA1は単なるブリッジカードなので、特別なドライバは不要である(Windowsの標準ドライバで動作する)。したがってきちんと認識された場合は、PAXドライバなどを用いつつ、Windows 7 x64などでも問題なく動作させることが可能。 ただし2011年現在、DCT-FUTA1は新品入手が極めて難しいため、実行に移せるチャンスはほとんどない。オークションなどでうまく入手できるのであれば可能な方法。また当然のことながら相性問題も存在するため、すべてのM/Bにおいて安定動作するとは限らない。チャレンジ精神が必要なカードであるとも言える。 玄人志向から同様の製品としてPCI-PCIEX1が販売されている模様。ただし変換用ブリッジチップはDCT-FUTA1とは異なるため、人柱の覚悟が必要。 |