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Inspiron 1100はA4ファイルサイズのノートPC。CPUにデスクトップ向けプロセッサを搭載しているため低価格。後継はInspiron 1300と思われる。
プロセッサ | Intel Pentium 4 / Celeron(Northwood、FSB 400MHz) |
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チップセット | Intel 845GL |
メモリ | PC-2100 SO-DIMM x2スロット、最大2GB(1GBx2) |
ビデオ | 845GL内蔵、最大64MBをメインメモリから拝借 |
ディスプレイ | 14.1インチまたは15インチXGA液晶モニタ |
HDD | 2.5インチ 9.5mm厚 IDE接続 |
光学ドライブ | ATAPI接続スリムCD/DVDドライブ |
マウス | タッチパッド |
ネットワーク | Broadcom 440x 10/100 Integrated Controller |
モデム | Conexant D480 MDC V.92 Modem |
サウンド | Sigmatel 9750(AC'97対応) ステレオスピーカー内蔵 |
その他 | PCカード(TypeI/II)x2、USB 2.0 x2、S-Video x1、 RGBポートx1、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子 |
基本的なことですが、Inspiron 1100は今となっては古いPCです。そのため、このPCで使われている各種パーツも規格が古く、アップグレードパーツも生産終了していたり、中古ショップやジャンク屋でしか見つからないかもしれません。また、アップグレードは自己責任となりますので、マニュアルを読んだり各種検索エンジンを駆使し、事前の情報収集をおこたらないようにしてください。
CPU:Northwood Pentium 4は生産終了です。店頭で新品入手はきわめて難しく(デッドストック品等しかない)、オークションや中古ショップを探しましょう。
メモリ:DDR SDRAMは今でも新品が手に入ります。サードパティ製の箱売りメモリには、Inspiron 1100での動作確認を行っているものもあります(やや値段が高い)。バルク品でもHynix純正などのように安定しているものもあります。
HDD:時代はSATAに移行しているため、IDE接続のHDD/SSDは種類が減りつつあります。しかし新品もまだ手に入ります。
その他:キーボードはオークションで手に入ります。筐体は上半身と下半身がバラバラまたはセットでオークションやジャンク屋から買うことができます。バッテリーは互換品をオークションやバッテリー専門店から購入できます。
換装可能なCPUはFSBが400MHzであるようなNorthwood Pentium 4またはCeleronとなっています。FSBはPC内部の各種パーツとデータをやりとりするバスのことで、そのバスの速度により400/533/800MHzなど種類があります。NorthwoodとはCPUの開発コードネームのことで、Willamette/Northwood/Prescottなどがあります。
Inspiron 1100に搭載可能なCPUは、FSBが400MHzで稼働し、さらにコードネームがNorthwoodと呼ばれるPentium 4またはCeleronということになります。このタイプで該当するPentium 4は、クロック周波数が1.6〜2.8GHzです。具体的な換装方法については、製品マニュアルを参照してください。写真付きで分解手順が解説されています。
Inspiron 1100にはメモリ用スロットとして、SO-DIMMスロットが2個載っています。このスロットにPC-2100(DDR266)の1GBメモリを2枚まで搭載可能です。
メモリにはDDR/DDR2/DDR3などの種類がありますが、DDR(DDR1とは書かない)を選びましょう。PC-2100/2700/3200はメモリの速度を表しますが、メモリは基本的に下位互換性があるため、PC-2700/3200のような速いメモリを買ってもInspiron 1100で正常に動作します。しかしこの場合、メモリモジュール上にあるSPDにPC-2100で動けるような記述が必要です。また、PC-2700/3200のメモリをさしても高速に動くわけではないので注意してください。
最近だとPC-2700のメモリでも「PC-2100でも動きます」とあるのは、SPD内にPC-2100として動ける記述があるためです。